Nov 25, 2015

受賞!やまなし産業大賞

11月の半ば《やまなし産業大賞優秀賞》をいただきました!

やまなし産業大賞とは…
山梨県では、本県産業の発展や地域経済の活性化に対する貢献が顕著な企業等を顕彰することにより、県内企業の活動意欲を高め、地域の核となる企業を育成することを目的として、「やまなし産業大賞」を平成21年度に創設しました。(山梨県庁ホームページより)

受賞理由
・山梨独自の食文化の継承を基本にした品目(原料「こうじ」等)や販売経路の革 新へ取り組んでいること。
・食文化(甲州みそ)の継承と共に食育事業としても取り入れられる「手前みそプ ロジェクト」を展開していること。
・ワークショップや通信販売、飲食店での評価等からお客様の要望・期待を把握す る取り組みをしていること。

ちなみに最優秀賞は、山梨が誇る銘菓をつくる桔梗屋さんでした。

先日行われた表彰式では、
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なんと後藤知事から賞状をいただきました!
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ちなみに社長代理の代理ですw

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表彰状をもらうなんて、いつぶりでしょうか。

せっかく栄えある賞をいただいたので、
ちょっぴり感想と受賞の経緯を

100年後もまちのみそ屋でありたい

今回応募するにあたってこれまでの会社のこと、これからのことを色々と考えるきっかけとなりました。目標とする理想の姿を問われたとき、これから先もまちのみそ屋でありたいと思いました。

コンビニやスーパー、インターネットなどで買い物ができる便利な世の中にもかかわらず、わざわざ店舗に足を運んでくれるお客さんがいます。長い方では2代に渡り、40年近くも付き合いがあるそうです。みそ屋の昔ながらのみそ、そしてその文化を大事にしてくれるお客さんがいる限り商売を続けていこうと考えています。あるみそ屋さんのキャッチコピーにこんな言葉がありました。

100年後にスマートフォンはないけれど、
みそはある。

企業寿命は30年と言われるなか、五味醤油は事業規模は零細ですが、1世紀を越えて事業をしてきました。すくなくとも地域に根付く商品があり、地元のひとに守ってきてもらえてたのだと思います。これまでの恩返しも含め、みそという日本が誇るべき素晴らしい食文化をこれからも伝えていきたいと思っています。これからも変わらぬまちの風景として、存在できたらうれしいです。

ちなみに大賞を受賞した桔梗屋さんは、社員数は700人、売り上げはグループ全体で70億円にもなるそうです。ちなみに五味醤油は社員数7名(桔梗屋の100分の1)売り上げ7,0000千円(桔梗屋のほぼ100分の1)。

そんなアフリカ象とアリンコのような事業規模の違いがありますが、このように評価していただけたことは大変光栄でうれしくおもいます。

設問のなかで、競争認識という項目があり、競合相手の認識や、競争環境を把握しているかという問いでした。

競争相手という認識ではなく、
パートナーという共通認識をもちたい

審査員の先生にもハテナ?とされましたが、本気でこう考えています。

五味醤油と同じように家族規模かつ地域密着型でみそ醸造業を営んでいる会社は全国で約500社。そして山梨県内で甲州みそを製造している県内メーカーは8社あります。そのなかで、製品みそだけでなく、家庭でつくる手前みその原料提供販売を行っているのは、4社ありますが、食育の教材としているのは五味醤油1社のみ。今後山梨県全域で食育(手前みそ授業)に力を注いでいくには、1社では賄えず、他4社と協力して、手前みそや発酵文化を広めていけるようにしていきたいと本気で思っています。そんな思いもあって、「てまえみそのうた」にも社名はいれず、どんな場所でもだれでも使用できるようにオープンソースになっています。

ぶっちゃけ他のみそ屋さんこうじ屋さんからどう思われているかわかりませんが(笑)

競争相手ではなく、文化を一緒に広めていくパートナーとして県内のみそ製造メーカーと共通認識をもてるようになりたいです。めっちゃ理想論ですが、県内のみそメーカーが気持ちよく参加してもらえるように、まずは同業者のパトーナー(もう勝手にパートナーって呼んでいるw)に五味醤油の行っている取り組みや、食育の素晴らしさをもっと伝えていけたらな〜なんて思っています。

こんな風に考えられるようになったのは、去年グッドデザイン賞を受賞したり、クラウドファンディンフでたくさんの人たちに支援してもらえたからです。なので、勝手に手前みそ文化を広めていく使命感を日々いだきまくっています。

だらだらと理想論を語ってばかりいましたが、厳しい現実、向き合わなけばならない壁もたくさんあります。工場で働いてくれている職人さん高齢化に伴い、新しい人材の確保。工場の老朽化。農協の組合員利用者の激減など。問題は山積み。。。人材確保は割と今頭を抱えている大きな問題でもあります。力があって、夢があって、発酵ラブな力持ちさんの丁稚奉公とか大歓迎です。(←ここで募集していいのか笑)

嬉しいほうこくから脱線して、勇気ある若者募集!みたいになってしまいましたので、今日はもう終わります。

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大手メーカーさんとの価格競争など歯がたたない身の丈に合わないことは、これからもしません。商品も本当に届けたいものだけにどんどん絞っていきたいです。山梨に昔から伝わる郷土の味であり伝統である甲州みそを守っていく、そして素晴らしい手前みそや発酵の文化をこれからも発信していきます。


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五味洋子

五味洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年味噌屋へUターン。五味醤油にて六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。
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