考えてることを書く

by 五味 仁

神戸で、ぼでがさん主催のイベントがあって、ヒラク君が来るまでの代打という役で参加した
代打ってw

良い会だった。
ヤマロクさんと一緒になるなんて そういえば6年ぐらい前に行ったなーと。
その時のブログ
今は毎年1月に木桶作るんだけど。僕が行った当時は9月に作ってた。
まさか6年後神戸で一緒になるのかと、結果オレ醤油復活してないけど。
新政の小関さん、誉国光の星野さん、足立醸造(醤油)の足立くんも一緒にいました。
一昔前(10年前)だと、醸造家を特集したイベントなんて稀だったと思う。時代の流れを感じます。
ヤマロクの山本さんは 凄くまっすぐで力強い、僕とだいぶタイプ違うと思う。
2020年に 木桶屋さんが廃業するという事をうけて、自力で木桶を作ってる。
1%未満の木桶醤油の消費を2%にしたいと言っていた。
山本さんの言う言葉、言葉が正論すぎて飲み会の席では、質問もあったんだけど正論に丸め込まれる気がしてあまり話せなかった。
さてはて、
あと5年先ぐらいに味噌仕込み用のカマを新調するか、糀屋になるか真剣に考えてる。
ここ20年 30年 機械の大きな進化が無い気がしてる。鉄からステンレスになったりしてるけど。大きなイノベーションはなさそうだし、その必要も無いよなぁと思う。
味噌、醤油、日本酒もともと財力(資本)のある家が始めてる事業な訳で、昔200年前とか300年前は、ベンチャーで儲かる仕事だったのだと思う。流通もそんなにできないから地元の材料で作るというパターン。
最近儲からないと言ってる業界なんだけど、スゴイ年数かけて儲からないようになっていたのだと思う。売価の事も原料の事も製法も含めて。外国の原料が安く入る、生産効率が上がる(人がいらない)と大きな変化があったが、もうやり尽くしてるし。国産使おうよって流れになってるので、さらに儲からない。
各地域に1軒2軒醸造蔵があると良いと思うけど、ちゃんと商売できてない蔵が、蔵だからと言う理由だけで残るなら意味がないと思う。
んで、これから人口も減っていくし、食べる人減るわけだら同じようにやっていたら、作ってる量は目減りする。潰れる醸造所もたくさん出ることだと思う。
シュリンクしていく時代に必要なのは。良い仮説と他社に嫉妬しない気持ちだと思う。
良い仮説ってのは、自分で考える事が大切だという意味、ヤマロクさんの木桶しろ。新政の無添加の作りと社長佐藤さんのぶっ飛び加減。光浦醸造のレモンティーで稼いでモトのプロダクト(味噌醤油)も売り上げ延ばすパターンも山形正宗の美しい美術館の様な醸造所も。ワクワクするし、真似できねーよって思えるから最高だ。
書きながら腑に落ちたけど、先日ヤマロクの山本さんに話あまりできなかったのは、真似できねーよリスペクトが強すぎたんだな。
で本題。せっかく!!みそ製造の機械入れるなら。シンプルでかっこよくて、効率的なことしたい。
なーんてね

この記事を書いた人 五味 仁

五味醤油六代目/発酵兄妹(兄)。東京農業大学にて醸造と経営を学び、卒業後、タイの醤油メーカーに就職。「味噌屋の息子だから味噌が作れるだろう」と安易な理由で大抜擢され、味噌製造と調味料(ソース/たれ)の開発を担当。3年間勤めたのち、五味醤油にカムバック。「手前みそ」を広めるために日々奮闘中!サウナが好き。