広告とは、広く世間に伝えること

陽が長くなって来て、ああ春はちかいんだなー。って
毎夕ぼんやりしている発酵妹こと、五味洋子です。

先日発売されたnicethings.という雑誌の
巻頭特集「作ること、使うこと」にて発酵兄妹の活動を紹介していただきました。


ありがたいことに、4ページにも渡って、しかも1ページはわたしたちのグラビア！笑
なんということでしょう。
しかも、みそではなく、わたしたちの活動をフューチャーしてくれています。製品としてのみそのことも、チラっとは書いてあるのですが、手前みそを広めている「こと」がメインです。もしよかったら手にとってご覧ください。丸顔の私が微笑んでいます。顔似ていないけど、にや〜っていう笑い方がやっぱり兄妹だなって思いました。

取材の依頼をいただき、わたしたちの小さな活動を紹介してもらえることは本当にありがたいことです。
世の中のみそ屋さんとか、こうじ屋さん、見ていますか〜？　もしよかったらわたしたちと一緒に手前みそ文化を広めて、日本の素晴らしい伝統と文化を残していきましょう。

そうそう、
広告っておもしろいな〜と思ったので、
みそ屋の素人目線でちょっぴりだけ。

五味醤油は店頭や、オンラインショップなど小売はもちろんありますが、実は卸がメインです。長らく農協さんとのお付き合いがあり、直売所や道の駅なんかが主な卸先。それに、パルシステムさんだったり。最近では、山梨県内だけでなく、全国のライフスタイルショップや雑貨屋さん、アパレルショップなんかでも取り扱いいただいております。さらに年末からは「アマノパークス」さんという山梨県内に4店舗構えるスーパーさんともお取り引きをさせていただいています。現在は東支店という、五味醤油から1番近い店舗のみで取り扱いいただいております。

アマノパークスさんは山梨の食材の販売に力を入れて、とてもすばらしい取り組みをされています。東支店さんでは、五味醤油のみそが。敷島店では、井筒屋さんという別のみそ屋さんのみそが販売されています。近くでつくられているものを、できるだけ近くで売る。フードマイレージ的にも実にすばらしいですよね。

今朝の新聞折り込みのチラシでは、井筒屋さんのおみそと五味醤油のみそが並んで紹介されていました！しかもカラーで！！！いや〜ありがたい。みそ屋ががんばって、甲州みそという地味噌がありますよ〜って言っても、味噌屋を知っている人、そもそも「みそ」自体に興味を持っている人にしか届きません。でもスーパーさんが発信したら、これまで、みそへのアンテナをあまり持っていなかった、たくさんの人に、「食材のなかの、ひとつのみそ」として届くことができます。
今日お店に来てくれたお客さんは、そのチラシを見て、五味醤油に来てくれたんです。
すごくないですか？
チラシで、うちが米こうじと麦こうじの入った合わせみそを販売していることを知って！
広告っていうと、チラシをするとか、CMをするとか。とっても華やかなイメージが先行してしまうけれど、それだけではないと思っています。
例えば、今わたしたちが力を入れている手前みそ教室もほとんど営業や広告はしたことはありません。お客さんが他のお客さんを紹介してくれたり、またはメディアに紹介されたりと。つまり、手前みそ教室をしている行為自体が五味醤油の広告ってことになりますよね。そんな風に思って手前みそ教室を毎回しているわけではありませんが、でもこうやって、雑誌で紹介していただいたり、お客さんが別のお客さんを紹介してくれたりと。日々の取り組み積み重ねが、大事なんだな〜と。気づかされる毎日です。

目立つことばかりが広告のようですが、そうではなく、日々の積み重ね。特に、うちのような零細企業は。
華やかそうな一面を切り取ってもらっていますが、みそ屋ってめちゃめちゃ地味な商売ですからね。でもそうではない切り口で発信してもらえて本当にうれしいです。第三者の目線から、気づかされることばかりです。ありがたやありがたや。
これまで、割と受動的に商売をしてきましたが、これからは、どこで売ってどんな人に食べてもらいたいか。そんなことまで考えならがら能動的に、アウトプットしていきたいです。「価値のある売り上げ」ってちょっとおこがましい言い方だけれども。そんなことを意識して、大事に育てた商品をお届けしていきたいです。
なーんてね。
まじめに書くと以外と疲れますね。次はもっとおちゃらけたブログを書きたいと思います。