でもまたね。

by 五味 洋子

甲府にある大好きなお店
「パタゴニアの南喫茶店」が3月13日日曜日閉店しました。
店主である斎藤キャメルさんファミリーはお店を閉め、海の見える街へ引っ越すことに。
みんなが愛してやまないパタゴニアの南喫茶店にありがとうとさようならを言いたいと、斎藤さんの素敵な仲間達が2日間にわたりイベントと開催してくれました。
出張エジプト塩食堂
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料理家たかはしよしこさんのフードアトリエ「S/S/A/W」から「エジプト塩食堂」がパタゴニアの南喫茶店へ。さらに、洞爺湖のパン屋さん「ラムヤート」のパンとやまなしの旬の食材をつかったランチプレート。よしこさんのお料理はシンプルな味付けで素材の魅力をぐぐぐと引き出してくれます。体にやさしくじんわりと吸収されていきました。細胞がめきめきと元気になって体がよろこんでいる感じ。よしこさんにお会いできた喜びと、ごはんのおいしさで終始デレデレニヤニヤしてたなぁ。
パタゴニアの南喫茶店は大きなテーブルを皆で囲って食事をします。知らない者同士でも、おいしいごはんを共有することで自然と会話が生まれ、最後はお友達になって帰っていくのです。この日も偶然2回連続相席した方と話が盛り上がり、顔見知りに。
さよなら、パタゴニア。でもまたね
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やまなしの宝こと、
WATERWATERCAMELのライブ。

豊鮨という甲府市善光寺にあるお鮨屋さんの宴会場にてライブ。畳の上で大人も子ども心地の良い音につつまれました。
たぶんキャメルを知ったのは、まだ大学生のころで、1stアルバムが出たあとくらいだったかなー。なぜか大学ではしかが大流行して休校になってしまって、ヒマだったから実家に帰ってきたときに、兄姉とわじあじあに行って、こんなバンドがやまなしにいるよ〜って教えてもらったんだ!そうそう。それから、キャメルのライブがある度に実家に帰ってきていたな〜。キャメル主催のQuiet Basin Festibvalは毎回たのしかったな〜。渋谷のwwwも行ったな〜。なつかしいなー。
さよならキャメルハウスが出て、運命のアラサーを聞いたとき、わたしはまだ20代前半で。いつかアラサーになる自分のことを想像していた。そして今アラサーになって、今の自分を重ねて聞いている。音楽っておもしろい。聞くときの状況や心情で曲の捉え方が変わる。いつかアラフォーになったとき、この歌を聞いてどんな風に思うのだろうか。変わらないかな。

キャメルの歌、ライブを聴く度に思うこと。やまなしに生まれ育ってよかったな。って。すてきなバントがいること、よい音楽があること、おいしいごはんがあること、好きなひとがたくさんいること。そんなコト モノ ヒトが再認識させれくれるの。この夜もそうだった。
しばらく3人揃ったライブは見られないかもしれないけど、
でも、またね。
だから
“また” のその日まで楽しみにしています。
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なんていうか実に身の丈に
ピタリと合う町にうまれたものだ
前にも後ろにも動かぬ町よ

奇跡みたいな風が吹いて
膝を砕いていったのさ
ぼくは尻餅をついたまま、
東京行きの電車は行ってしまった

この夜空と人々の美しさは
あるいはつまらぬお前のかげなのか

つまらぬこの町よ。
お前が好きだ。

甲州夜曲
words written by 斎藤キャメル

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。