育てる時間
KANENTEに入って
上を見上げると気持ちのよいトップライト。
今日は、雨つゆがきらきらと綺麗でした。
2月14日のオープンから約1ヶ月。
手前みそ教室もたくさんの方にお越しいただいています。本当にご参加ありがとうございます。
甲州みその講座は3月でおしまいになります。春以降は、米みその講座をしようかな〜とうっすら考え中。そしてみそ以外のおいしい講座も企画中です。4月は東京からゲストを呼んでのワークショップもありますよ〜。また決まったらお知らせします。
今日はとってもうれしいことがありました。
みそづくり教室は、毎回老若男女が参加してくれます。本日の最年少は1歳5ヶ月の女の子。そして最年長は85歳のおばあちゃま。歳の差、84歳。この二人が同じ空間、同じ時間を共有して、みそを作ってくれたことになんだか、じーんとしてしまいました。
きっとおみそづくりじゃないとこんなことないよな〜。
おばあちゃんは、お友達から五味醤油のみそをもらって、食べたらおいしくて、さらにテレビでKANENTEのことを知って、参加してくれました。自分では運転ができないから、隣に住むお友達を誘って、杖をついて参加してくれました。歩くのも大変なのに、みそをつくろうって。いうその気持ちになんだか感動しちゃった。はじめは頑張って立って作業していましたが、途中から大変になっちゃて座っての作業。団子を樽に投げ入れるのも一苦労。だから団子をおばあちゃんに作ってもらって、私が一生懸命投げてつめました。
出来上がりは半年後。
「出来上がりまでに、私が息絶えないようにしないと〜」
とおばあちゃん。半年後も元気でおみそを楽しんでもらいたいな。おみそが出来上がるその日もその先もどうぞお元気でね。また来年も一緒におみそ仕込もうね。
KANENTEは、食を通した公民館のような場になったらいいなと思っていましたが、日々そんな温かい光景を目の当たりにしています。
例えば、みそづくり経験者の人が、初心者の人にアドバイスをしていたり。初対面同士の人が「みそ」を通して会話を楽しんでいるのです。作業の感想を共有したり、世間話をしたり。私はただただその光景を見ているだけ。KANENTEはそこに集うひとによって空間が作られていくんだな〜。これからどんな風になっていくのか、さらに楽しみ。
仕込んだみそは、すぐに食べることはできません。甲州みその場合少なくとも半年は寝ませます。半年後を想像しながら、みそ樽を我が子のように大切に抱えて、参加者の人が帰っていく姿を見送る時間がとても好き。
4月以降のワークショップの予定もつめなくては。
さぁ。この場をじっくり育てていこう。みんなでね。
それでは、プレイバック
KANENTE
岩下温泉の若女将企画の手前みそ教室
キャパオーバーの20名の参加者。
ご不便おかけしました。
最後は岩下温泉特製おべんとうをいただきました。
夜の手前みそ教室
ふだんは同じランチームで、
汗を流すメンバーがこの日は手前みそ教室を。
手作り豚汁を持ち込むグループも。
またあそびにきてね〜ん。
この記事を書いた人 五味 洋子
発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。