食べるを考える

by 五味 洋子

最近一緒に企画やたのしいことを考えているY田センパイ 先日のまったりミーティングにてはなしたこと   今調味料市場では、サイズの少量化が進んでいる。 お味噌はこれまで、1kgや750gが主流だったが、 いまでは300gという単位が多く出回っているという。 もともと保存食で賞味期限も長いのに。。。。   なぜ少量化しているのか。

わたしの見解
◎みそを使わなくなっている
◎みそを使わなくてもみそ風味が食べられる

「みそを使わなくなっている」
単純にみその消費量が減っている。 家族が減っているから、使わない? 使わない、使わない、 使わない理由は… 使い方が分からない!? そうだ、使い方が分からないから、たくさんあっても困るんだ。 だから少量化しているんだ!

「みそを使わなくてもみそ風味が食べられる」

私も使うことがあるが、◎◎のタレや◎◎の素。 昔はそんな便利なものがないから、家にある、砂糖・塩・酢・醤油・みそ、あとだしでなんでも味をつけていた。 でも今は基本の調味料がそろっていなくてもタレや素を使えば簡単に理想の味が再現できる。 冷蔵庫にみそがなくても、便利調味料をつかえばみそ風味を食べることができる。うーん。改めてすごいよな〜 ふとうちの冷蔵庫を見直した。 タレや素に入っている調味料は既に冷蔵庫にもともと入っているものばかり。あとは、長持ちさせたり旨味を感じられるようにいろいろ入っている。ちょっとの利便さと引き換えに冷蔵庫のなかはものが増え、本当の味が分からなくなっているのかもしれないなーなんて。

五味醤油で販売しているみそは、メインは1kg。あとは500gのおしゃれパッケージとお手軽400g(400gは店舗のみ)。 時代の流れで1kgをなくしてもっと少量にしようと話も上がったけど、うちのすべきことはみそのパッケージの量を減らすことではない。   みその食べ方を伝えて、1kgを無駄なく使いきってもらうこと。   てまえみそ文化の普及とともに、「食べること」をもっと掘り下げていきたい。し、それがきっと私のすることなんじゃないかな〜って。 食べるを考えてみたわけです。考えて考えて実行にうつすぞ。   Y田センパイすてきな考える時間をありがとうございました! 押忍っ!

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。