秋の夜長

by 五味 洋子

秋の夜長をたのしんでいる。
映画は割と好きで、できれば映画館で観たい派。っていっても色んな余裕がないといけなんだけど、、、今年は名作揃いな気がする。今月は3本も映画館で観た◎
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「裸足の季節」
「君の名は。」
「怒り」
レイトショーかサービスデーに観るから1100円〜1500円と割とお手頃。飲みに行くの我慢すればぜんぜんいける◎すばらしい音響設備で何にも邪魔されないで集中して観れるなんて、そんな最高なことはない。
なんでブログに急に映画のこと書き出したかって、昨日夜観た「怒り」の衝撃が強すぎたから。ネタバレしちゃうから内容は書かないけど、一瞬たりとも目を離せない、そして観終わった後の心のざわつきがまだ治らない。ざわざわざわ、ハラハラハラ。

俳優陣がとにかく豪華で、演技がはんぱなかった。演技のなかかから、溢れ出るエネルギーや魂のようなものに、震えた。どのシーンを切り取ってもすごい。
怒りと言っても、登場人物の誰かが怒っているというわけではなく、喜びや悲しみ、信頼と不信といった日常生活で感じる感情の中に、恐怖や怒りがあり、人間の弱さの核につくような。もう見たくないかもしれないような、また観たいような不思議な作品だった。
今年のベスト映画は、リップヴァンウィンクルの花嫁も捨て難い。(って、だれだよw 評論家でもないのに、すみません。ただの映画好きの個人の感想です)
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岩井俊二監督の作品。
私は、彼のつくりだす、美しくて悲しい世界の描写が大好きです。映画を観た直後の感想がメモしてあった(マメですよねw)

世の中は幸せてに溢れていて、見落としがちなことばかり。とっても単純なことがややこしくなってしまっている。彼のつくりだす、美して悲しい、でもそこから見えてくる光が大好き。

映像も音楽もすばらしかったです。パンフレットもサントラももちろん購入済み。
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1つの作品をつくりあげていくって、どんなにたくさんの人の力が加わっているのか想像もつかないや。
そうそう、学生時代のバイト先が東宝スタジオの近くで、大道具さんとかあとは、俳優さんとかがお客さんできてくれていて、映画の話きくのすきだったな〜。あ!怒りに出ていたあの大物俳優さんもそういえばバイト先に何度か足を運んでくれたな*手をガクガク震わせながらワインを注いだことを思い出したw
甲府のまちには、昔映画館が、4つありました。お正月に家族で映画を観に行くのがたのしみだったのを今でも覚えているし、何の映画を見たかも覚えている。今は、甲府のまちに1つしか映画館はない。まちから映画館がなくなってほしくない。だから観に行く。セントラルBe館。コンパクトでいいですよ。ドライバー割引もあるし、男女でいけばカップルじゃなくてもw カップル割引になるし。たまには、ひとりでのんびりひとり映画おすすめです。
あー文字にしたらやっと心が落ち着いてきた。
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世界はこんな感じで、ふわふわボケボケしたもの。
自分のちょっとの感情で変わる、とてもとても儚いものなんだ。
強くなんかなくていいけど、
しなやかな芯をもっていたいものだ。

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。