しっかり伝える2021

by 五味 洋子

2020年得体の知れないウィルスが猛威を振るい、世の中が一変しました。
これまでの人との関わり方、働き方、様々なことが当たり前ではなくなりました。

そんななか、イベントなどもなくなり時間に少し余裕ができたので、新たな取り組みとして自分たちの言葉で自分たちを伝える「やまご新聞」を創刊しました。全て手作りのまるで学級新聞のようなものですが、これまで2号を発刊し只今3号を制作中です。

2020年「やまご新聞」誕生

「みそ屋なのに、歌をつくって自家製みそを広めている」変わったみそ屋として、さまざまなメディアやSNSを通して五味醤油と出会ってくださった方も数多くいます。ありがたい限りです。一方で、長年愛用してくださっているお客さんは、高齢な方も多くWEBやSNSも一切触れることなくお付き合いいただいています。
これから新たに五味醤油と出会う人はもちろん、これまでお付き合いいただいた方にも改めて自分たちのことを紹介できる媒体にしたい。そう思い創刊に踏み切りました。

サプライズの連続

8月5日発酵(ハッコー)の日に発行してから、予期せぬ嬉しいお声や感想がたくさん届きました。新聞という紙媒体だったからか、お手紙やお葉書で感想が届いたり、電話で注文をくれる際に感想を伝えてくださったりと、手作りすぎて配って大丈夫かなんて不安もありましたが、届けたかったことは伝わったのかもしれないと思いました。

もちろんSNSでも伝えられることはたくさんあります。世界と簡単につながることができます。でも、そもそも見ていない人には伝わらない。
うちと長くお付き合いいただいている方たちに改めて、自分たちの言葉で伝えれられることで、自分たちの棚卸しもできたようなそんな感覚です。そんな中思うのはプロの仕事の凄さ。当たり前なんですけど、編集、ライティング、写真、デザインやはりプロは見やすさ伝わりやすさ、切り口が的確で読んでいて引き込まれます。(今も自分の文章の幼稚さに落ち込みながら書いています)

見にくい、分かりずらい、ちょっとダサいものですが、「やまご新聞」はそれでいいかなと。本当はかっこつけたいけど背伸びもできないので、今の自分たちの最大限でしっかりと伝えていきたいです。

このブログはもちろん、WEBの更新に今年はもっと力を入れたいです。せっかくこんなに素敵なWEBサイトをつくってもらったんだからしっかりと活かさないと!!製造以外のこと(販売、広報、イベント企画運営、たくさんの雑務)をほぼしているので、WEBがいつも後回しになってしまうけど、今年からはしっかり自分たちの言葉で伝えていくんだ。

そして私個人の目標としては、山にたくさん登りたい。
自然の中に身を置く時間がとにかく豊かで幸せです。これまでは「山は見るもの」と思っていたので、まさか山に登ることに恋焦がれる日がくるとは。360度山に囲まれた環境にいるので、最大限に山梨暮らしを楽しもうと思います。

ということで、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。