【やまご新聞WEB】04

by 五味 洋子

五味醤油が発行する超てまえみそな新聞「やまご新聞」2021年6月号は「こうじ」特集!!

こうじレボリューション

今から約10年前、2010年「塩こうじ」が爆発的なブーム(※)となったことはまだ記憶にありますでしょうか。このブームが五味醤油でも「こうじ革命(レボリューション)」として転機となりました。
これまで「こうじ」と言えば、みその材料でしか取扱いがありませんでした。店頭にも「こうじ」は並ぶことはなく、みそ仕込みの時期にのみ、購入される季節商品でした。しかし、この後から自家製の「塩こうじ」作りや、近年の発酵ブーム「甘酒」作りが主流となり、なんと五味醤油でも「こうじ」が店頭に並び、通年販売が当たり前となりました。 

そもそも「こうじ」とは?

「こうじ」は米や麦などの穀物に「こうじ菌」というカビを繁殖させたもの。漢字では「麹」「糀」と表記します。どちらも「こうじ」を意味するものですが、「麹」は中国から伝来した漢字、「糀」は日本でつくられた「国字」です。「こうじ」を見た古来の日本人が「コメに花が咲くようだ」と「糀」という漢字をつくったなんてなんだかロマンを感じます。

「こうじ」はみそだけでなく、醤油、日本酒、酢、みりんなど伝統的な発酵調味料に欠かせない、日本の味を守るとても重要なもの。ですが、当たり前の存在すぎて注目をされることもなかった「こうじ」が「塩こうじブーム」により日の目を浴びることになりました。

 

「こうじ」と表記するわけ

余談ですが、五味醤油は米と麦の合わせみそ(甲州みそ)をつくっているので、「米こうじ」「麦こうじ」それぞれを製造販売しています。米も麦もどちらも使う蔵なので、最近はあえて漢字は使用せずに、「こうじ」と平仮名で表記しています。

(※塩こうじブーム:火付け役は大分県佐伯市老の舗『糀屋本店』9代目の浅利妙峰さん) 

五味醤油で買えます

米こうじ(1kg)

1,013円(税込)

「米こうじ」は米を蒸してこうじ菌(コウジカビ)を繁殖させたもの。味噌、醤油、日本酒など和食を支える日本人の生活に欠かせない存在です。

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。