徳島と京都に行ってきた

by 五味 仁

徳島の井上醤油味噌さん、濱醤油さん、京都の加藤みそさん。
どこも、ほんとにおもしろかった。

井上醤油味噌さんは、数年前に蔵を伝統製法で立て直している。
麹蓋、木桶、製造も昔ながら。
木桶のエビデンスの話を何度も聞いて、「エビデンス、エビデンス」って言葉だけは完全に覚えた。
輸出にも力を入れていて、たくさん作らず ちゃんとした価格で販売していた。

濱醤油さんは、醤油も味噌もやっている蔵。
細かい「おっ」と思うポイントはいろいろあったけど、個人的に一番引っかかったのは設備。
今度導入する、うちと同じくらいのサイズの圧力釜で、放冷機なしでやっていた。
「冬、いらないかもw」って、うち放冷機買ったけど思ってしまった。

双子の姉がプロゴルファーという話も印象に残った。
娘さんは元気で素直で、これからどうなっていくのか楽しみだなと思った。

京都の加藤みそさん。
とにかく加藤さんの味噌愛がすごい。
それに触れた人がファンになるんだろうな、というのは、行ってより思った。

僕も味噌は好きだけど、四六時中味噌のことを考えてるわけじゃない。
……とはいえ、夜にこうしてブログを書いている時点で、普通の人よりは好きか。

一回の蒸す米が200kg。白みそなので、大豆の使用量が半分なので、同じ甑に水をためて大豆も煮る。
「大豆用の釜、いらねー」っていう合理性もおもしろかった。

それとNOMA。京都でポップアップしてた時
NOMAが麹を依頼していたのが加藤みそさん。
NOMAで麦に種付けして、それ加藤さんとこまで運び、そこから麹にする。
聞いただけでドキドキすることを、くそ忙しい中でやっている。
正直、クラクラした。

今さらだけど、三つの蔵、全部木桶で醸してるプロダクトやってた。

三つとも、全然ちがった。キャラもプロダクトも考え方も。
うちはうちでやるしかないな、と改めて思って帰ってきた。

それでは聞いてください 田我流でTARAREBA

この記事を書いた人 五味 仁

五味醤油六代目/発酵兄妹(兄)。東京農業大学にて醸造と経営を学び、卒業後、タイの醤油メーカーに就職。「味噌屋の息子だから味噌が作れるだろう」と安易な理由で大抜擢され、味噌製造と調味料(ソース/たれ)の開発を担当。3年間勤めたのち、五味醤油にカムバック。「手前みそ」を広めるために日々奮闘中!サウナが好き。