【やまご新聞WEB】コラム02

by 五味 洋子

不定期で発行している超手前みそな新聞「やまご新聞」のコラムをWEBにて紹介

社長の本を紹介するコラム

人の欲とちょろまかす精神、それを疑う気持ちが長い時間をかけて「会計」の仕組みとして出来上がってきた。また、もともとは自分の管理のための「会計」が、大きな事業をするために出資者を集めるためのモノになり、グローバル化が進み、さらに広域の皆(株主)のために変化していった。  
 
いろんなエピソードがあったけど、特に印象的なのは、ベンツの話。ベンツの創業者が初めて公道を走ったとき「魔女の乗り物だ!やめてくれって」言う連絡が役所に殺到したそうだ。人って保守的って言葉じゃ言い切れないぐらい変化に文句を言う。慣れて便利になってしまったら何も言わないのに。第一次世界大戦でヒットラーの指示で飛行機のエンジンをたくさん作って会社が急成長したってエピソードは会社の黒い部分を感じ、ベンツ車の黒光りに闇を感じてしまう。イノベーションの想像力は楽しい感覚からしか生まれないないんじゃないかと思いたいけど。ほぼ、暗いエピソードが転換期になっているのが現実だ。今回のコロナ禍も暗いニュースが尽きないが、面白いイノべーションが起こるキッカケになるぞと思いたい。

この記事を書いた人 五味 洋子

発酵兄妹(妹)三兄妹の末っ子として生まれ、高校卒業まで甲府市で育つ。東京農業大学醸造科学科を卒業後、2009年ライフスタイル提案会社に就職。社員食堂の立ち上げや、新規事業部で商品企画を担当。2013年山梨へUターン。2014年五味醤油入社。六代目を務める兄仁と二人三脚で奮闘中。WEBマガジン〔大人すはだ〕コラム連載。YBSラジオ〔発酵兄妹のCOZYTALK〕出演中。

こちらの記事も一緒にどうぞ